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「歯に白い斑点がある」「歯の一部だけ色が違う」と感じたことはありませんか?それは「ホワイトスポット」かもしれません。ホワイトスポットは、歯の表面に白く濁ったような斑点ができる状態で、通常の歯の色とは異なるツヤのない白い模様に見えるのが特徴です。初期のむし歯やエナメル質の形成不全など、さまざまな原因で発生し、見た目の問題だけでなく、将来的なお口の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
今回はホワイトスポットができる原因から、放置するリスク、そして保険診療から最新のアイコン治療まで、その治療法や費用について詳しく解説します。お子様から大人の方まで、歯の白い斑点が気になる方はぜひ最後までお読みいただき、お気軽にご相談ください。
ホワイトスポットとは、歯の表面にあるエナメル質からカルシウムなどのミネラルが失われることで、白く濁って見える現象を指します。健康な歯のエナメル質は半透明でツヤがありますが、ホワイトスポットの部分は光沢がなく、チョークのような白色に見えるのが特徴です。これは歯の表面が初期段階で弱くなっているサインであり、決して珍しいことではありません。
ホワイトスポットができる原因は一つではなく、複数の要因が考えられます。ご自身やご家族に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
初期むし歯(脱灰)によるもの 歯垢(プラーク)中の細菌が作り出す酸によって、歯の表面(エナメル質)からカルシウムなどのミネラルが溶け出す「脱灰(だっかい)」が起こります。これはむし歯の初期段階にあたります。まだ歯に穴は空いていませんが、エナメル質が弱くなり、白く濁って見えます。特に歯磨きがしにくい矯正装置の周囲や、歯と歯ぐきの境目によく見られます。
エナメル質形成不全 歯が作られる成長段階で、何らかの理由(栄養不足、高熱を伴う病気、特定の薬の服用、外傷など)により、エナメル質がうまく形成されなかった場合に発生します。これは「先天的」な要因で起こるため、お子様の乳歯や生えたばかりの永久歯に見られることが多いです。白斑だけでなく、黄色や茶色に変色する場合もあります。
フッ素の過剰摂取(斑状歯/フルオローシス) 歯の形成期(主に0歳から8歳頃)に、フッ素を過剰に摂取すると、エナメル質の石灰化に異常が生じ、歯に白い斑点や縞模様が現れることがあります。これは「斑状歯(はんじょうし)」または「フルオローシス」と呼ばれます。フッ素の摂りすぎはむし歯予防に逆効果になることもあるため、フッ素入りの歯磨き粉やサプリメントの使用量には注意が必要です。
歯科矯正治療中のケア不足 歯科矯正装置(ワイヤーやブラケット)を装着していると、装置の周りに食べかすやプラークが溜まりやすく、歯磨きが不十分になりがちです。その結果、特定の箇所で脱灰が起こり、矯正装置を外した後にホワイトスポットとして現れることがあります。宇都宮のワカバ歯科診療所では、矯正治療中の方にも丁寧なブラッシング指導を行っています。
ホワイトスポットを「ただの歯の模様」と安易に放置してしまうと、以下のようなリスクが生じることがあります。
むし歯の進行 初期むし歯が原因のホワイトスポットの場合、放置するとエナメル質の溶け出しがさらに進行し、やがて歯に穴が開き、本格的なむし歯へと発展してしまいます。一度むし歯になってしまうと、歯を削る治療が必要になり、歯の寿命を縮めることにもつながります。
審美的な問題(見た目のコンプレックス) 白い斑点が目立つことで、「歯が汚れているように見える」「歯の色がまだらで気になる」と感じ、人前で口を開けて笑うことに抵抗を感じるなど、見た目のコンプレックスにつながることがあります。特に前歯にできると、気にされる方が多いです。
ホワイトスポットは、その原因や進行度合いによって様々な治療法があります。宇都宮市にあるワカバ歯科診療所では、患者様のお口の状態とご希望に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。
フッ素塗布・高濃度フッ素配合歯磨き粉の使用 初期段階のホワイトスポットであれば、フッ素を歯に塗布することでエナメル質の再石灰化(ミネラルが歯に戻る現象)を促し、進行を防ぐことができます。ご自宅での高濃度フッ素配合歯磨き粉の使用も有効です。ただし、すでに目立つ斑点がある場合、完全に消えるわけではありません。
アイコン(ICON)治療 歯を削らずにホワイトスポットを目立たなくする画期的な治療法です。特殊なレジン(樹脂)をホワイトスポット部分に浸透させることで、健康なエナメル質に近い透明度を取り戻し、周囲の歯の色となじませます。特に、初期むし歯やエナメル質形成不全によるホワイトスポットに高い効果が期待できます。欧米では広く普及しており、宇都宮のワカバ歯科診療所でも導入している最新治療です。
ホワイトニング 軽度のホワイトスポットの場合、歯全体のホワイトニングを行うことで、周囲の歯を明るくし、ホワイトスポットとの色の差を目立たなくさせる効果が期待できます。ただし、ホワイトスポット自体がさらに白く強調されてしまうケースもあるため、歯科医師による事前の診断と慎重な判断が必要です。
レジン充填(ダイレクトボンディング) ホワイトスポットが比較的狭い範囲で、他の方法では改善が見られない場合に選択されます。ホワイトスポット部分を最小限削り、歯の色に合わせたレジン(歯科用プラスチック)を詰めて形や色を整えます。審美性に優れ、一日で治療が完了することも多いです。
ラミネートべニア ホワイトスポットが広範囲に及ぶ場合や、変色が強く他の治療では改善が難しい場合に検討されます。歯の表面を薄く削り、セラミック製の薄いシェルを貼り付ける治療法です。色や形を自由に調整できるため、非常に高い審美性を実現できます。
歯のホワイトスポットは、見た目の問題だけでなく、むし歯のサインである可能性も秘めています。放置せずに、歯科医院で状態を正しく診断してもらうことが非常に重要です。
宇都宮市にあるワカバ歯科診療所では、お子様からご高齢の方まで、地域の皆様に安心して通院いただけるよう、丁寧なカウンセリングと最新の治療をご提供しています。ホワイトスポットの原因や進行度合いに応じて、歯を削らずに改善できるアイコン治療をはじめ、様々な選択肢をご提案することが可能です。
「自分の歯の白い斑点が気になる」「子どもの歯にホワイトスポットがあるけどどうすればいい?」など、どんな些細なことでも構いません。 まずは一度、宇都宮のワカバ歯科診療所へお気軽にご相談ください。 皆様のお口の健康と笑顔のために、スタッフ一同、全力でサポートさせていただきます。